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■セーフティキャップとは |
受圧板に取り付けられ、アンカーが何らかの原因で破断した際に、飛び出したアンカーをキャッチし、飛び出し等の重大な事象を防止する安全装置です。
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アンカーが飛び出した場合、ボルト(SUS)とインサート(SUS)で受圧板に取り付けられたセーフティキャップが、飛び出したアンカーをキャッチします。 |
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■アンカーの飛び出し事象 |
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通常、アンカーが何らかの原因で地中で破断した場合、地表に飛び出します。アンカー頭部に設置されている保護キャップは、頭部の防食が主たる目的であるため、飛び出すエネルギーを止めることはできません。
アンカーが破断した場合、保護キャップを突き破ったり、或いはアンカープレートと共に抜け出る事が予想されます。 アンカーが飛び出した場合には、周辺の環境によっては、重大な事故等も予想されます。
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■アンカー破断の原因 |
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地震等による想定外の外力によるアンカーの破断 |
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(2008年6月に発生した岩手・宮城内陸地震により法面に打設したアンカーが多数破断
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旧タイプアンカーの腐食による破断 |
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(1988年以前の二重防食が義務づけられていないアンカー
) |
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■新設アンカーのセーフティキャップ(SC-1) |
2010年4月以降の製品 |
セーフティキャップ(SC-1)は、PUC受圧板およびRUC受圧板のみに標準装着されております。
セーフティキャップ(SC-1) |
部材名 |
仕 様 |
キャップ |
厚さ: |
2.3mm |
材質: |
ZAM 高耐食溶融メッキ鋼板 |
被覆: |
ポリエステル樹脂粉体
塗料を静電焼付 |
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■既設アンカーのセーフティキャップ(SC-2) |
セーフティキャップ(SC-2)は、既設のPUC受圧板の補強対策、及びグラウンドアンカーの飛び出し防止装置としてご使用頂けます。
セーフティキャップ(SC-2) |
部材名 |
仕 様 |
キャップ |
厚さ: |
2.3mm |
材質: |
SPHC |
被覆: |
亜鉛アルミメッキ |
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ワイヤーロープ |
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取付金具 |
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■性能実験(衝撃実験) |
●実験概要(仮定条件)
地中に配置されているアンカー(PC鋼より線)が、何らかの原因でアンカー頭部より1.5mの位置で破断し、外部に飛び出した場合を想定する。また、アンカーの径、本数は下記の通りとする。 |
セーフティキャップ衝撃性能実験値
種類 |
落下物の仕様 |
キャップの
仕様 |
キャップの固定方法 |
落下高さ
(m) |
推定衝撃
荷重
(kN) |
結果 |
セーフティキャップ
(SC-1) |
PC鋼より線
φ12.7mm×1.5×m×4本 |
厚さ
2.3mm |
ボルト(SUS)M12×30×4本
+
インサート(樹脂)M12×40×4本 |
37 |
25 |
捕捉 |
セーフティキャップ
(SC-2) |
厚さ
2.3mm |
ワイヤーロープ(φ9×2本)
+
取付金具(丸鋼φ16×4本) |
13 |
捕捉 |
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■性能実験(静的実験) |
●実験概要
衝撃実験により推定された衝撃荷重を静荷重としてセーフティキャップに加え、性能が十分であることを実証し、また、その極限荷重を確認した。
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セーフティキャップ静的性能実験値
種 類 |
実験確認項目 |
仕様 |
極限荷重
(kN) |
状況 |
セーフティキャップ
(SC-1) |
キャップの厚さ |
厚さ 2.3mm |
38 |
キャップの中央部が加圧器具
により貫通 |
キャップの取付孔強度
インサート引抜強度 |
ボルト(SUS)
M12×30×4本
インサート(SUS)
M12×50×4本 |
79 |
ボルト2箇所が固定されたまま
キャップの取付孔が破断 |
セーフティキャップ
(SC-2) |
キャップの厚さ |
厚さ 2.3mm |
40 |
キャップの中央部が加圧器具
により貫通 |
製品との取付強さ |
丸鋼φ16×4本 |
52 |
取付金具が1箇所だけ伸びて、
製品から脱落 |
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※全ての各項目実験値は衝撃実験により推定された衝撃荷重(25kN)に対して1.5倍以上の安全率を有している |
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